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2010年 06月 10日
ドラムのクラスが今日で終了。
今年の初めから習い始め、レベル1、レベル2と取ってきた。 私が習いに行っているのは、コミュニティー・センターで週一回やっているような習い事の枠を出ないクラスではあるが、レベル1ではわりとやさしかったインストラクーターがレベル2では別人のようで、ここ2ヶ月はかなり厳しい練習をやらされていた。 厳しいというのは、体力的にというよりは精神的にである。 ヘタクソだと、容赦なく、笑顔できついことを言うのだ。 しかし、その攻撃を受けないために、家に帰ってからもコツコツと練習を積んだお陰で、習った4つのリズムは全て何とか叩けるようになった。 その中で、気が付いたことが2つある。 以前にも書いた通り、アフリカン・ドラムは、特にギニアの辺りでは、単独でジェンベーを叩くのではなく、ドゥンドゥンという別の太鼓と組み合わせることが多い。 つまり、合奏である。 ジェンベーだけでも2、3種類の異なったリズムを叩き、ドゥンドゥンでは少なくとも3種類のリズムがあるから、結果として、5、6種類の異なったパターンのリズムを組み合わせることになる。 一つ一つのリズムは短い音頭のようなもので、同じものを繰り返し繰り返し叩く。 この繰り返しはアフリカン・ドラムの大きな特徴なのだが、長い時間それをやっていると、どこがリズムの始まりなんだか、ワケが分からなくなってしまう。 五輪五輪五輪と言い続けると、いつのまにか林檎になっているというような感じだ。 林檎にならないように、また、お隣りのリズムにつられるのを防ぐためには、自分の音を必死に聞くしかなかった。 他のリズムはなるべく無視していたほうが都合が良かった。 ところが、ある程度叩けるようになると、自分が叩いているのとは異なったリズムを聞きながらのほうが叩きやすいと思うようになった。 自分のリズムの中により、周りから聞こえるリズムの合間にタイミングを見つけるほうがたやすいことに気が付いたのだ。 自分のリズムの中にはブックマークは一つしかないが、何層にも重なった音の中にはそれは幾つもある。 その中のやりやすい一つを選べばいいのである。 そうやって耳を済ませながら叩いていると、身体が自然に動き、上手くいく時には、音の渦が巻いている波のようなものの中に入っているような気持ちになる。 もう一つの発見についてはまた次回に。
by bp1219
| 2010-06-10 23:00
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