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2010年 04月 06日
アースマラソンでは、以前はブーヤン、そして今はつーじーというスタッフが専属で寛平ちゃんと行動を共にしているのだが、彼らとは別に、ドライバーや通訳といった人々を現地で雇っているようだ。
イランを走っている現在は、ドライバーとしてフェリーという若い男性、それともう一人、ハミッドという中年の男性がついている。 ハミッドさんというのが何のためにいるのかは不明なのだが(たぶん、通訳だろうと思うが)、大変な物知りのようで、寛平ちゃんに折に触れて話すイランの風土的な話が面白い。 ここで紹介したいと思う。 ラクダの話: *砂漠では時として強い風がおきて砂が舞うが、ラクダにはまぶたが二重になっているため、砂嵐の中でも目をあけていられる。 *アフガニスタンで置き去りにしても、イランまで自力で帰ってくる。 *水袋に大量の水を貯蓄でき、人間もそこから飲むことが可能。 (著者注:これは少し眉唾のような気もする。 背中のコブに水が入っているというのは、ラクダが長い間水を飲まずにいれらることからくる伝説で、実際には脂肪が詰まっているらしい。 エネルギーとして蓄えられているほか、体温が砂漠の強い日差しによって上昇しすぎるのを防ぐのがその役割。 確かに、一度に大量の水分を摂取することが可能なのだが、その水分は血液中に吸収される。 よって、ハミッドさんの言う「水袋」なるものが何を指しているのかが不明。) *犬のように餌をあげただけ食べてしまうということがない。 2週間分くらいまでなら、小麦を口の中に突っ込んでおくと、少しずつ食べることが出来る。 *足の裏には肉球があり、にわとりの卵を踏んでも割れない。 羊の話: *羊は餌を食べている際に周囲を警戒することがなく、一匹が崖から落ちたりすると、そっちに草があると思って付いて行った羊が次から次へと落ちていくことになる。 ちなみに、同じようにのんびりした感じの山羊は実はいつも警戒しているので、そもそも崖から落ちることは稀。 *羊の群れには必ず牧羊犬がおり、狼から羊を守る用に訓練されている。 よって、不意に群れに近づくと危険(犬に襲われる)。 *羊の群れになぜかロバが混ざっていることがあるが、これは飼育されているわけではなく、羊飼いが乗る用のもの。 狼の足跡の見分け方: *周辺に羊の足跡があるかどうか。あれば大抵は犬のもの。 *狼と犬では、狼のほうが若干サイズが大きい。 (冷蔵庫のなかった時代の)氷の作り方: *卵の殻と白身、石灰、土を混ぜたものでヤクチャールという小型ドームのようなものをつくる。 *ドームの内部に3mくらいの穴を掘り、冬の間にそこへ水を貯める。 *凍ったら藁を敷きつめ、ドームの入口も塞いでおく。 *そうしておくと、凍った水は夏まで解けずに残る。 イランの交通安全祈願: *人と乗り物の頭の上で卵(生卵を2つ)をぐるぐると廻す。 *ぐるぐるした卵を乗り物のタイヤの下を通るところに置く。 *乗り物に卵を轢かせる。 *すると、悪いことが卵に移る。
by bp1219
| 2010-04-06 23:00
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