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2009年 05月 26日
先週は、カンザス州を越えてミズーリ州に入った。
北米大陸でのマラソンも後半に入ったようだ。 私は自分がその大陸の北西部、カナダのバンクーバーに住んでおり、また、寛平ちゃん達がこれまでに走ってこられた土地を旅したこともあったため、大変に我侭なことではあるが、いつまででもこの大陸を走っていて欲しいように感じてしまっている。 しかし、逆に考えれば、ヨーロッパや中東やアラブ、そしてアジアの国々で、寛平ちゃん達が来るのを楽しみに待っている人というのが大勢いるということだ。 と、そんなことを考えていたら、彼らが今後、どのようなルートをたどるのかについて、急に調べてみたくなった。 先週、寛平ちゃん達の走っているルートの緯度について書き、これまでは、だいたい北緯34度から39度の間で一定しているようだとした。 ちなみに、北米大陸の最終地点のニューヨークは、40度を少し越える場所にある。 テレビ番組の中で寛平ちゃんが言及していたこと、「アースマラソンを計画した比企さんが日本の東京(或いは大阪だったかもしれない)の緯度とだいたい同じところを周ろうと決めた」らしいことから考えていけば、その辺りの緯度の都市を、今後も辿って行く可能性が高い。 その推測に沿ってみると、ヨーロッパでは、ポルトガルのリスボンが38度位(ここには大きな港がある)、スペインのマドリッドが40度くらいなので、それより若干南にある都市を行くことになるのだろう。 しかし、そうなると、そこには地中海が広がっている。 もしかすると、スペインを突っ切った後には再びヨットを利用するのかもしれない。 ギリシャのアテネが37度くらいだから、この辺りは是非走って欲しいようにも思う。 その後はトルコの主要都市の位置する緯度が概ね36度から41度のようだから、ここを通過することになるのかもしれない。 ご存知の通りに、トルコはヨーロッパとアジアの間にある。 アジアから北米、北米からヨーロッパと、その境を海を渡って超えてきたが、ここへ来て、陸地で文化超えをする機会が訪れるということだろう。 作家の村上春樹が写真家の松村映三氏とトルコを旅した様子を「雨天炎天」という著書にまとめているところによれば、トルコの人々の顔つきが、ヨーロッパのそれから序々にアジアのそれになっていく様子などには大変興味深いものがあるようだ。 そうしたことを寛平ちゃん達がどのように見ていくのか、大変楽しみである。 北米大陸横断中に地元の新聞社から受けたインタビューの中で、寛平ちゃんが「中東でのルートはまだ全く決まっていない」というコメントをしていた。 これは、推測するに、紛争中の地域が多いのでという意味なのだと思うが、確かに、北緯34度から40度となると、アラブから中東、アジアにかけては、イラク、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インド北西部カシミア地方を通ることになる。 前出のトルコも、東部のほうでは数カ国との国境が広がっており、さまざまな民族が覇権を争ってきた歴史のある地域である。 しかし、実は、と言うまでもなく、アメリカは戦時下の国であるし、今回寛平ちゃん達は通らなかったが、カナダも戦時下である。 自分の土地でやっていないだけで、戦時下であることにはかわりがないのだ。 次に訪れるヨーロッパの国々にしてみても、多かれ少なかれ、戦争や紛争に関与している国々ばかりだ。 そういう意味では、我々は、いったいどこか安全で、どこが危険かなど、分かっているようで分かっていないものなのだろう。 インドを越えて東アジアに入ると、そこには広大な中国大陸が広がっている。 北緯34度から40度を基準にすると、この大陸のど真ん中を突っ切って行くことになる。 一つの国ということにはなっているけれど、さまざまな文化超えをここでも経験するのではないか。 ちなみに、上海が31度くらいで北京がほぼ40度である。 中国を過ぎると、韓国のソウルが37度くらいで丁度良い緯度だから、中国との間の黄海をヨットで渡り、韓国を横切った後には、再びヨットで日本海を渡って日本ということになるのだろう。 こうして大雑把ではあるけれど、どんなルートをたどるのかと見てみると(もちろん、これは私の推測であり、また、仮に、だいたい同じところを辿ることになるにしても、その時の状況によって、日々、ルートは変わるわけではあるけれど)、冒頭に書いたような、ずっと北米大陸を走っていて欲しいという心境がすっと薄らぎ、これから見られるであろう土地の様子や人々の表情のことを思い、気持ちが高まってきた。 先週は、太陽の位置を眺めることにより、自分達が大きな円を描いていることを確認できるだろうということを書いたが、それとは別に、文化や習慣がどのように変化し、また、或いは、それがどのように出発地点に近づいてくるのかということを見られるのかと思うと、本当に楽しみな気持ちになってきた。
by bp1219
| 2009-05-26 00:10
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