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2009年 05月 19日
今月の頭から、ロッキー山脈越えをやったコロラド州を通り過ぎ、カンザス州に入っている。
ブログを書いているスタッフの方(ブーヤン)が、「カンザスに入って感じたことは、夕方の5時くらいの太陽の位置が、日本でいうお昼ぐらいの高さなんです。」と驚いているのが印象的だった。 2009.05.14 11:30 [DAY149] 風景 つまり、太陽の位置が日本に比べて高いということだが、同じ土地に長いこと暮らしていると、季節によって、日の出日の入りの時間や太陽の高さが異なることは肌で感じることであるけれども、それが場所によっても異なるということは、なかなか感じにくい。 もちろん、例えば、白夜などという言葉を時折耳にし、北極や南極はもとより、北欧などの地域では、自分の住む場所と太陽の動きが異なることを頭では分かっているのだが、それすらも、何となく、観光名所的な感覚で捕らえていることが多いように思う。 今回、寛平ちゃんたちは、一つの土地からもう一つの土地へを、足で、つまり、たっぷりと時間をかけて移動していることから、土地土地での太陽の高さが、日本のそれとは、或いは、これまでに走ってきた地域とは異なっていることを感じることが出来たのだろう。 今後、大西洋を渡ってヨーロッパへ入った後には、その違いが更に進んでいき、広大なアジアを通って行くにつれ、日本のそれに近づいていくことを感じるのだろう。 日々のマラソンは、一見平らな土地を行っているようだが、太陽の位置を眺めることにより、自分達が大きな円を描いていることを確認できるのだろう。 寛平ちゃん達が描いている円は、地球の中心からの半径がだいたい同じのきれいな丸である。 テレビ番組の中で寛平ちゃんにより言及されていたことだが、アースマラソンを計画した比企さんが日本の東京(或いは大阪だったかもしれない)の緯度とだいたい同じところを周ろうと決めたからのようだ。 「そのほうが、地球を一周しているということが分かりやすく伝わるから」というようなことが理由だったと思う。 ↓の表を見ると分かるが、その証拠に、寛平ちゃん達が走ってきた土地の緯度を比べてみると、34度~39度の間、数度の差で一定している。 (ちなみに、表の中の5月14日というのは、ブーヤンが感想を漏らした日であり、3月10日、11日というのは、寛平ちゃん達がアメリカ大陸へ上陸した頃、1月1日、2日は、千葉の千倉をヨットで出発した頃である。) ![]() 緯度が同じだということは何を意味するかというと、太陽が最も南に来た時、つまり最も高く昇った時の高さ(南中高度)が同じだということである。 再び表(↑)を見ると、ブーヤンが感想を漏らした日(5月14日)の各地の南中高度のところが70度~75度で大きな差がないことが分かる。 太陽が空に描く半円の半径が同じであるということは、日照時間も同じだということだ。 それではなぜ、ブーヤンが、日本と比べ、カンザス州内で見る太陽が高く感じられたかと言えば、それは、2つの土地の日の出日の入りのタイミングが大きく異なっているからだろう。 こちらのほうは、経度に関係してくる。 太陽は東から昇ってくるのであるから、東へ行けば行くほど日の出は早くなる。 つまり、同じ季節の日本では、日は、カンザスよりもかなり早く昇り、かなり早く沈むわけである。 そして、カンザスとは緯度が同じで太陽が巡る半円は同じであるから、太陽が真南にくる時間もそれだけ早くなる。 よって、日の出の早かった日本では、昼頃には既に太陽はかなり高く昇っているところを、日の出の遅いカンザスでは夕方くらいにならないと、それと同じところまでは昇らないということになる。 その現象を感じて、ブーヤンは「カンザスに入って感じたことは、夕方の5時くらいの太陽の位置が、日本でいうお昼ぐらいの高さなんです。」という感想を漏らしたものと思われる。 (お昼ぐらいというのは少し大袈裟かもしれない。表を見ると、カンザスと日本の南中時刻の差は2時間あまりであるから、実際には、日本の3時くらいの高さなのだろう。) 比企さんが、どこまで考えて、同じ緯度を移動しようと決めたのは分からないが、例えば、主要都市を巡るようにするとか、とにかく走りやすさい土地を行くとか、そういう考え方をしていたならば、ブーヤンがふと漏らしたような感想は出なかったかもしれないし、たとえ出たにしても、その感想の意味するところの大きさが、これほどまでに大きかったということはないだろう。
by bp1219
| 2009-05-19 01:55
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